『山のお天気のこと』

今週に入ってから連日のように年末寒波襲来のニュースが流れているが、テレビから流れる気象予報はあくまで一般天気予報で警戒情報などにしても 、雪に弱く直ぐにマヒ状態になってしまう都市部や道路、または日本海側の豪雪エリア、交通機関の乱れなどに対してであって、山岳用ではない。
もちろん大雑把に把握する分には参考になる部分もあるが、雪山に入っていく時点で氷点下20℃とか風速15mほどは珍しくもない事なので、一般のニュースに翻弄されず、正しく恐れ正しく準備をする事が大事。

山に入る登山ツアーを中止にするか催行出来るか、最終判断は天気次第。
また、折角お休みをとって前々から楽しみにしてくれているお客さん達に、中止じゃなく違う山域で満足してもらう代案を練るには何処で何をする事を選ぶべきか。
安全に運営する為には最重要事項の一つである天気には悩まされる事が多いが、ツアーの催行か中止を、時には前々日の昼までに判断しなければならなかったり、自分が登る山をピンポイントで知りたい場合など、ただ予報だけに翻弄されると中止にしたところ実際は晴れって事もあるので、そういう時に人のせいにせず自分でも予測出来るようになりたいと思い、前々から天気図を描いたり高層天気図など少しずつ勉強してはいるのだが、もっとしっかり勉強し夕方の予報が出る前に自分で分析し予報する事を習慣にしたいと思います。

因に以下は2日後の12月29日から一泊二日で金峰山のツアーを催行する判断に至った、データ分析と判断の根拠です。

下の図は850 hPa (地上約1500m)のデータです。
標高1500mは入山口の瑞垣山荘の標高と一緒です。
因に一番下に 270000 UTCと書かれてますが、世界標準時なので日本は+9時間になるので、このデータは27日の9時発表の最新データです。T= 36と書かれてるものが何時間後の状態を現してるので、左下のT=48のデータを見て見ると

29日の朝9時、入山口の瑞垣山荘付近で北西の風速5m以下。
今回のルートは頂上直下で稜線へ出るまで樹林帯、しかも稜線よりも南側斜面になるので北西の風の影響は受けにくい。

スクリーンショット 2018-12-27 16.04.15次のデータは500hPa (約標高5500m)のデータですが、山岳の気象を予測するのに、500hPaはとても重要。右上のデータを見るとドカ雪を降らせるような−30以下の寒気は奥秩父まで程遠い。そして左上のデータ(等高度線)を見ると地上天気図には現れない上空の気圧の谷も無い。
以上を参考にして出した結果は、29日の朝9時は晴れ時々曇り。
850風

そして気になる30日の朝の天気ですが、30日の9時の状態を見ても奥秩父の上空に気圧の谷は無く前日とあまり変らないので29日から30日にかけて割と良いお天気。クリスマス寒波で真っ白になった五丈岩が輝く御来光が期待出来ます。
ただ、寒気が入ってるので行動中の最低気温は−15℃くらい(雪山なので寒さくらいは備えを万全にして我慢して下さい)500H30日気圧

ついでに、正月明けの仙丈ヶ岳ツアーのお天気も気になったのでカナリ先ではありますが、データを見てみた所、1月3日はとても穏やかに晴れそうです。
気圧配置をみてもその後数日間も大丈夫な気がします。

何末年始の雪山ツアー、全てお天気に恵まれて催行出来たらかなり運が良いと思いますが、自然相手のことなのでデータ通りに推移するとは限らないし、さてどうなることでしょう(^^)

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