『雪の金峰山』

IMG_1479連日のようにニュースで報じられていた最強寒波襲来で、周りからは『山に入って大丈夫なの?』、お客さんからは『山に行けるの?』と心配されていた金峰山ツアーですが、前回の記事『お天気のこと』で僕が予想した通り、とても好条件に恵まれたお陰で、年内最後の雪山ツアーを安全に楽しく終える事が出来ました。
今回はツリーハウスに前泊予定でしたが、寒波襲来で高速道路など交通網の混乱などが少し心配だったのと、強風で木が揺れればツリーハウスも一緒に揺れるので、前泊地を八ケ岳の美濃戸口にある J&Nへ変更。

いつものように甘えん坊のマロくん(シベリアンハスキー)が出迎えてくれ、犬の愛情に飢えてる僕も、犬が大好きなお客さん達もマロくんに癒されました(^^)

 

ここのお宿はとてもお洒落な雰囲気で隅々まで清潔で、一人一人個室になっていて、とても居心地が良く大のお気に入り。あまりに居心地が良いので八ケ岳周辺で山麓に泊まる時は毎回ここです。
また、お料理がどれも美味しく、ついついワインが進んでしまいます(^^;)

 

そしていよいよツアー初日。6時半に宿を出発し瑞牆山荘のある登山口へ車で移動。
道中の車道には雪は全く無く、8時過ぎのスタートの時点で気温は−9℃。風も微風といったところで予想通り、穏やかな朝でした。
一つだけ予想外だったのは、富士見平小屋を過ぎても暫くは雪が全く無かった事。。。
24日の時点ではこの辺には雪があったはずなのですが。。。

まぁお陰で途中まで、とてもテンポ良く歩けたので助かりましたが。

 

大日小屋周辺から徐々に凍り付いた道に雪が乗り、斜面でのスリップが怖かったのでアイゼンを装着。途中で雪のないザレ地や岩場ではアイゼンの歯がガシャガシャと気持ち悪く歩き辛かったですが、無い物は無い。しょうがないです。これも経験ということで(^^;)

大日岩から尾根に上がると徐々に雪も増えてくれ、それと共にアイゼン歩行も段々と楽になり、尾根上も森林限界を越える標高2330m辺りまでは樹林帯なので、風は強くて風速3mほど。
気温も氷点下8℃くらいで登りには少し暑いくらいで快適でした。

 

砂払いの頭を過ぎるまでは晴れていたのですが、千代の吹き上げを過ぎた辺りからガスが湧き始めずっと見えていた富士山も隠れてしまい、五丈岩に到着した頃にはモヤモヤ、眺望がスッキリしなかったので、翌日に期待しさっさと小屋へ。

小雪も舞ってる中の金峰山小屋の到着となりましたが、結局のところ小屋に到着するまでも風は大した事もなく、陽射しが無くなった分それなりに寒く感じましたが、それでも気温もせいぜい氷点下13℃ほどでした。

 

僕らが到着した頃には他のお客さんは2、3人だったのですが、16時までに続々と到着されトータル20名ほど。

到着時は小雪が舞う曇り空でしたが『16時以降にはまた晴れてくるから!』とお客さん達に言った通り、瑞牆山が幻想的に朱に染まるほどには晴れてくれ、陽が落ちた頃には外は満天の星空。
トイレにいく度に外へ出ると流れ星や人工衛星なども見られ、小屋の中ではコタツで美味しい日本酒やお客さんがザックに忍ばせていた焼酎のお湯割などを頂き、アットホームな忘年会になりました。

金峰山小屋に泊まるのは初めてでしたが、とても温かく夕食もサクサクの海老フライやアジフライ+キーマカレー、具沢山の味噌汁などとても豪華でした。年末だったから?普段からあんなに豪華なんですかね。
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そして迎えた2日目。
小屋番さんに御来光を見たい事を伝え朝食時間を7時半にしてもらい、6時55分の日の出時間に合わせて、ヘッドライトで6時15分に小屋を出て山頂へ。

本当に素晴らしい朝でした。

山頂でも気温は−15℃くらい、風も穏やかで、たまに吹いても5mほど。寒波が襲来している12月30日とは思えない好条件の中、御来光に染まる雪面、富士山、五丈岩を拝めました。

今年は人生最大の悲しい出来事、ティナとの別れもありましたが、励ましてくれ見守ってくれた沢山の人が自分の周りに居る事、助けてもらった事に心から感謝し、来年もまた皆さんと共に沢山の素晴らしい時間を過ごせるようお祈りする事が出来ました☆

御来光を堪能し小屋に戻り朝食。
朝食は、干しえびなどが入ったとても優しく美味しい『お粥』

素晴らしい時間を過ごさせて頂いた金峰山、金峰山小屋をあとに8時15分下山開始。

稜線の岩場に薄く雪が積もったり凍ってる箇所などが数カ所あったのと、南側が断崖絶壁なので強風にさらされたら危ないと思い、下りでは念のため皆さんにはシュリンゲとカラビナを装着してもらいロープの準備もしていたのですが、下山時もやっぱり穏やかで、むしろ小春日和。下りなのに暑いくらいでした。

南アルプスも端から端まで見えていたので、稜線でも何度も立ち止まり何度も写真を撮りながらのんびり下山となりました。

 

下りも皆さん上手に歩いてくれ予定通り順調に進むことができ
13時15分に無事下山!

今回は入山前に自分で高層天気図を分析し予想を出してからの入山だったので、せっかくなので答え合わせの結果。

前回の記事を書いた段階での『マッシー予報』による行動中の予測データは
気温−8℃〜15℃ 最大風速15m、晴れ時々曇り、2日目は御来光の期待大

現地での実際は
気温−6℃〜15℃ 最大風速5m、晴れ時々曇り、2日目は快晴。

でした。

最大風速は予測を遥かに下回りましたが、ほぼほぼ当たりましたね(^^)

まぁ一回当てたくらいで調子に乗ることなく謙虚に、もっともっと気象学を勉強し、山岳でのリスクマネジメントでも気象は最も重要な部分の一つなので、自分のツアーの行き先の山域の予測の精度を上げて行きたいと、今回のツアーでの体験から更に強く思うようになりました。

というわけで今回の金峰山が年内最後のツアーとなりましたが、今回は行き先を変更することもなく、いつもの様に皆さん怪我もなく笑顔で下山して頂き、とても好条件の中ガイドを終える事が出来たこと、心から感謝です。

これまで一緒に山を歩いて頂いた皆さん、
まだお会いした事はないけど興味を持ってくれてる皆さん
登山はしないけど僕のブログを読んで頂いている皆さん、

ありがとうございました。

今年も色々ありましたが、思い返せば皆さんのお陰さまでとても恵まれた幸せな一年でした。

また来年も、何処かで、お会いしましょう♬

アルプスの中年、マッシーより♡

『雪の金峰山』” への2件のフィードバック

  1. あけましておめでとうございます。
    今年もよろしくお願いします。
    金峰山の御来光素敵ですね。
    私達も毎年近くの山へ初日の出山行
    すばらしい御来光でした。

    いいね: 1人

    1. あけましておめでとうございます。
      金峰山は五丈岩があるせいか、雪景色になると更に神秘的になり御来光時は、なんだか別の惑星に立ったような錯覚を覚えました(^^;)

      今年もどうぞ宜しくお願い致します。

      いいね

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