『雪の常念山脈縦走・下見編』

IMG_0810今回は僕が企画した雪山ツアーでも初となる『雪山縦走』
燕岳から常念山脈最高峰の大天井岳を越え、更に常念岳から前常念岳を下り三股口へ下山する前泊+2泊3日の山旅。
一番の核心部は『常念岳から前常念経由の下り』だと考えていたので、先ずは自分の足と目で安全確認(リスク確認)のため、お客さん達と合流する日の午前中に下見で往復して実際に下ってみた。

先ずはツアーのゴールである三股登山口を入って直ぐの分岐(まさに三股)の看板から樹林帯の急登を800mほど登ると、木々の隙間から徐々に稜線が見えはじめ、一旦傾斜が緩み暫くすると標高2355m地点で森林限界を抜けます。
ここから夏道では写真のハシゴが掛かってる岩場の方へ向かうのですが、積雪期ルートは右の雪稜を直進するのが一般的。今回は雪も少ないので岩場の方が快適そうですが、取り合えず確認のため直進して様子をみる。

ですが気温の上昇と日射により雪質がグズグズで歩きづらく、写真をご覧の通り岩場のルートに雪は無さそうなので、100mほど雪面を登った所でアイゼンを脱ぎ、夏ルートへ変更。

石室の手前に20mほどの雪が残ってましたが、お客さん達はロープで確保すれば特に問題無し。
前常念岳のピークから再びアイゼンを履き常念岳へ向かって進むと、稜線の向こうの穂高がどんどん姿を増すのでアドレナリンも放出してきて壮快!
前常念から常念岳へは高度差200mあるのですが距離があるため、傾斜はきつく感じずダイナミックに変化していく眺望も素晴らしいので、天候が良ければただただ気分の良い稜線漫歩となります。(しかも本番では下り)

と、他に誰も歩いてない稜線の前方に、ライチョウが。

前常念〜常念間はナイフリッジという程ではないが、両側が落ちてる狭い稜線なのでライチョウが横に逸れる事もなく、ここからは暫くの間ライチョウと二人きりの稜線歩きとなり、とても幸せでした♡

槍ヶ岳が見えはじめた分岐の手前で、再会を約束しライチョウ君とはお別れ。
3日後、お客さん達にも姿を現してね〜(^^)59398872_3027789370642079_5070280219449884672_o

常念小屋からのルートと合流し、そこから常念岳まで直登していきますが、信州側に大きく雪庇が残ってるので寄らないように。ガスで視界が悪い時などは特に注意が必要です。

標高差1500mを登ってきた頂上で快晴無風、槍穂高ドカーン!ですが、のん気に眺望を堪能してる暇はないので、山の神様にツアーの安全祈願だけして、眺望は最終日にお客さんと一緒に楽しむ事にしてさっさと下山開始。下降中のリスクを確認しにきたので、ここからが下見本番w

毎回と言っていいほど下見では快晴に恵まれますが、下見は急いで往復しなきゃならないため暑くて暑くてたまらないし、遮る物がない稜線では紫外線が強烈でかなわない。
素晴らしい体験はお客さんと共有できて初めてガイドとして意味が有るので、下見での快晴は本気で要らないです。

3日間の縦走となると距離も行動時間も長く、地上の気温が初夏のように高くなるこの時期は上空に寒気が入ると雷などのリスクもあったり、地上は晴れても山の上は吹雪になったりと、毎年気象遭難も少なくないので、条件に恵まれるよう祈りながら下山し、松本駅に笑顔で到着されたお客さん達と合流しました。IMG_0825

『常念山脈縦走・本番』へ続く・・・。

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