『上高地キャンプと焼岳』

IMG_4478今回は上高地の小梨平キャンプ場に2泊し、2日目に焼岳にアタックし、下山後はキャンプ場でお風呂に入り打ち上げという、時間にゆとりのある2泊3日の行程を組みました。

『1日目』
上高地バスターミナルから小梨平のキャンプ場まで、徒歩15分。キャンプ場に着いて先ず全員でテント設営の場所選び。(三日間過ごすリビングキッチン&寝室なので、これ大事です)
梓川沿いの木陰でテントの周囲にニリンソウが咲き、川の水でビールを冷やせ、炊事場やトイレも近い良い場所を選びました♬
テントの立て方を説明しながら全員でテントを設営後、ガイド用のソロテントも設置。
後はマットやシュラフを敷いて各自の寝床を作り、明日の登山の準備を終え、昼の2時からイタリアン&エスニック宴会開始w

この日は寒冷前線が通過したばかりで夕方前には寒くなったので、トムヤムクンスープで暖まり、シメは挽きたて珈琲とデザート。

日が落ちると動物達の鳴き声も静まり、いつもは通り過ぎてしまう上高地の夕暮れの静寂を味わえる贅沢な時間でした。

『2日目』
森に響く鳥のさえずりと梓川のせせらぎがアラーム代わりで4時起床。
朝から快晴ですが放射冷却で、上高地の明け方の気温は氷点下2℃! 数日前まで記録的な酷暑が続いていたので、すっかり夏寄りに感覚が緩んでしまった体にはカナリ寒く感じましたが、ネックウォーマーやダウン、ホカロンなど防寒対策は真冬並みだったので皆さん朝の寒さにも冷静でした。
僕は夜中に一度も起きませんでしたが、星空がとても綺麗だったそうです☆

朝食はトムヤムクンの残りにおにぎりをぶち込み雑炊で済ませ、焼岳へピストンする為の荷物だけ持ち焼岳登山口へ移動。
あまり知られていないが、上高地側からのルートは登山口からいきなり登山道に沿ってニリンソウが歓迎してくれ、それも僕が毎年この時期にこのコースを選ぶ理由の一つです。

暫くは所々に雪が残る緩やかな道を歩き、次第に広葉樹林から針葉樹林へ変わると傾斜が増してきて、次々と荒々しい光景が現れると目の前に岩壁がそびえ、梯子の連続となります。

梯子場が終わると風通が気持ちいい美しい笹原の高原に出て、稜線のコルに建つ焼岳小屋から少し登ると一気に360度眺望が広がる『展望台』 ここは本当に気持ちが展望台です。

前方に焼岳とルートの全容が見える展望台から一旦下りますが、ここは岩の隙間から水蒸気が立ちのぼり、一面に苔や地衣類がビロードの様に広がる不思議な光景で、北アルプスでは他に見た事がありません。 想像するに水蒸気の湿気と暖かい地熱のせいではないかと思うのですが。
そして中尾峠を過ぎるとガレ場にザレた砂礫が乗って少し歩き辛い登りに入ります。

焼岳は落石、浮き石も多く『活火山』なのでヘルメットを装着してもらいます。あちこちから煙が上がっていて岩や砂が黄色、赤、オレンジ、紫、青、白、黒、とカラフルで濃い硫黄臭が漂い活火山である事を実感します。
高度が上がり槍ヶ岳などの眺望も抜群になり暫くすると雪渓が出てきますが、今年は連日の暑さでか雪解けが進んだのか、アイゼンの出番はありませんでした。

⇧右の写真は去年、時間切れで撤退したポイントとほぼ同じ所です。
この斜度でもっと沢山雪がありトラバースをしなければならなかったのでロープをセットしたのですが、この地点からは頂上までまだ先に雪もあり往復40分は掛かるので、下山の時間から逆算しての撤退でした。今年は去年の反省からスタート時間も早め下山後も泊まる行程に変え、更に残雪も少なかったので余裕がありました。

焼岳の北峰直下の稜線へ出ると南峰と乗鞍岳が飛び込んで来ます。
夏は落石が多く登山道の無い南峰へは立ち入り禁止なので、噴気が上がる岩場を登り北峰へ。

最後の岩場を登ると焼岳登頂! 火口の池の横には大きな噴火口が口を開けていて、眼下ではシューシューと音を立て煙が吹き出し何だか不気味ですが、遠くには白山も見えダイナミックな眺望の山頂です。

下山時は雪渓の下りで念のためロープで確保させてもらう為、スリングとカラビナを各自セットしてもらい下山開始。雪渓通過後のザレとガレ場も登りより下りの方が厄介ですが、時間には余裕があるので超スローペースで、岩場訓練も兼ねながら下ります。

往復同じルートのピストンなので下りは割愛しますが、焼岳の登山口へゴールする前から再びニリンソウ達が疲れを癒してくれます。
焼岳には上高地からの他に中ノ湯温泉から、中尾高原から、西穂の稜線からと4つのルートが有りますが、変化に富んだ上高地からのルートが一番のお気に入りです。

下山後は小梨平へ移動し、キャンプ場のお風呂で汗を流しました。
ここのお風呂はキャンプ場とは思えないほど綺麗でドライヤーまで完備、とても快適でした。お風呂の後はそのまま隣の食堂で穂高を眺めながら乾杯!!

ここの食堂は庶民的で美味しく、ロケーションも抜群なので居心地が良いのですが17時20分ラストオーダー、18時閉店。
もちろんテントサイトへ戻り2次会です♬ 余っていた食材を適当に詰めた春巻き10本、山菜パスタを作ったのですが、食後にも関わらずペロリw

楽しかった焼岳往復の余韻に浸りながら話しにも花が咲き、夜もふけるとワインと梅酒が全て空になり、トイレの前でお地蔵さんになった人、大笑いしてたかと思えば泣き出す人、首から下げてるヘッドライトをずっと探してる人・・・登山の緊張感から解き放たれたキャンプ場の宴会はカオスでしたw

『3日目』

最終日も梓川のせせらぎと鳥のさえずりで気持良く目が覚め、朝食後にNさんが焼いてきてくれたケーキを、上高地の清水で湧かした挽きたて珈琲で楽しみ、撤収後は荷物をひとまとめにし、バスターミナルから徒歩で片道1時間ほど、田代湿原や大正池をのんびり散策。

僕は大正池の遊歩道を歩いたのは初めてでしたが、遊歩道としては第一級ですね。とても良かったです。修学旅行や海外からの団体さんがあまりに多くてビックリしましたが、そういえば昨日の焼岳も登ってるのはほとんどが外人さんでした。
焼岳を目の前に眺めながら大正池ホテルでランチをしてると雨が降り出したので、帰りは上高地バスターミナルまでバスで戻りました。

今回は目的が『上高地でキャンプ』と『焼岳登頂』の二つでしたが、キャンプも登山もお天気に恵まれ、ニリンソウをはじめ初夏のお花達にも沢山出逢え、また静かな上高地の夜明けや夕暮れをダイレクトに感じられるキャンプはやっぱり山や森との一体感が半端ない。
今回の二つの目的をとても好条件で体験出来た三日間になったと思います。

改めて実感しましたが、キャンプは1泊より2泊の方が何倍もイイですね。
撤収しなくていい分、2日目の登山が時間に追われることなく、山から下りてきた余韻に浸りながらの宴会は極上の楽しみ方だと思います。

『こんな楽しみ方があったなんて』と皆さんからご好評だったので、二泊三日の『上高地キャンプ&焼岳企画』、これも毎年恒例にしようと思いました。IMG_4542

 

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