『厳冬期・西穂独標』

IMG_0446 のコピー今回は西穂高岳の独標まで往復するツアーでした。
風が強かった分、一晩中続いた猛吹雪がもたらした真っ白な絶景と、極上のパウダースノーを堪能しながらの登頂となりました。

『1日目』
この日は午後から大荒れの予報でしたが、ロープウェイの山頂駅から西穂山荘まで樹林帯の中をゆっくり歩いて2時間弱。
実際には時折青空も覗く程度で、むしろサラサラのパウダーがめちゃくちゃ気持ちいいスノーハイクになりました。

が、この日の気圧配置でいつまでも穏やかなはずも無く、西穂山荘に到着する直前から急激に上空で風が唸りはじめ、トレースもあっという間に埋もれるほど吹雪きはじめました。何はともあれ山荘までは苦もなく楽しく到着。のんびり昼食時間など設けずとっととスタートして良かったですw

小屋に到着後は外が吹雪のため外での雪上トレーニングはやめ、部屋でハーネスを装着してもらい、実際にロープで繋がり翌日のルートの説明をしながら、核心部のシュミレーションなど手順を頭に入れてもらいました。

講習会後に談話室で宴会をしていると外は大荒れ、猛吹雪になってました。


夕食直後に想定外のハプニングがありました。
お客さんのプライバシー保護のため詳細をお伝えすることは出来ませんが、山荘スタッフの皆さんの迅速な対応、お気遣い、その場に居合わせた医療関係の方達の的確な対応で、本当に助かりました。

『2日目』
この日、風が強いことは最初から想定内でしたが、5時に起床した段階でまだまだお天気は回復しておらず。
この日は早出しても辛い想いをするだけで得策ではないので、朝食後に少しのんびりしてから7時半スタート。

スタート直後から見る見る間に青空が広がりはじめたが、見る見る間に雲が吹き飛ぶという事はそれだけ風が強いということwIMG_0403 のコピー写真の通りの爆風ですから、風と合わせ体感気温は氷点下30℃を下回った瞬間もあったと思いますが、全員レイヤリングも装備も寒さ対策バッチリだったので問題は無く、爆風によろけながらも上手に登って頂けました。IMG_0420 のコピー登って来た後方を振り返れば遥か遠くまで晴れ渡り、先週登った焼岳や来週登る予定の乗鞍岳も素晴らしい姿を見せてくれてます。

まぁ見ての通りの感じで、瞬間的に17〜20m/秒ほどになる時もあったので、安全確保の為いつもより早めに13峰の登り(独標は11峰です)の途中でロープに繫がせてもらいました。

12峰からはいよいよ岩と雪のミックスになり、12峰と独標の間は一旦コルまで下ります。 ロープで繋がってる場合は下りはお客さん先行なのでラインの説明だけして、上からロープで確保した状態で下降してもらいます。

(写真左)12峰の下り (写真右)独標の取り付き
三点確保が必要な岩場を安全に通過する時はピッケルをしまい、両手を使ってもらう必要がある場合も多いので、直ぐに腰のループにピッケルをしまい、またピッケルが必要な時にはスムーズに出せるよう、前日の部屋トレで練習してもらっていました(なかなか最初からスムーズにはいかないものですが)

ピッケルを使う時も三点確保の時も、どっちにしても僕がロープで上から確保してるので絶対に落ちる事はないので、安心して通過してもらえます。

独標の山頂直下の急傾斜の雪壁は滑落事故の多い核心部で、失敗すると上高地側に数百m滑落するので、一旦僕が先に登頂し、山頂からロープで確保して登って来てもらうので、準備が出来るまでは下の鎖場にセルフビレイを取って待機してもらいます。IMG_0437 のコピー去年とは雪の量も全然違うし、なかなか上手なアイゼンピッケルワークで登って来てくれました。ただ、やはり下りは梓川まで見えてしまってるので皆さん怖いようですね。

そして、独標に登頂すると目の前に広がるのはこの絶景!IMG_0446 のコピー吹雪の直後だったので、西穂〜ジャンダルム〜奥穂から派生する幾重にも重なる尾根に付いた雪庇や吹き溜まりの迫力が ど偉い事になってますw

そして奥穂から続く吊り尾根〜前穂〜明神のなんと神々しいこと♡

まさに神降地
IMG_0444 のコピー
独標の頂上では風も弱まっていたので、ザックを下ろして休憩したり写真を撮ったりする余裕もあり、なかなか快適な山頂での時間でした。

とは言えまだ風が強くなる可能性は十分あるので長居は無用。
事故が多いのは下山時なので慎重に下りて行きます。

下りも順調で11時半西穂山荘に無事到着!

強風の中の独標往復を頑張った御褒美は西穂ラーメン🍜  幸せです❣️IMG_0486 のコピーこの日は祭日ともあり、西穂山荘の周りにはちょうど始発のゴンドラで登ってきた登山者で溢れかえってました。

ラーメンを食べ終ると満腹感と達成感で気持ちも終わった感がありますが、まだロープウェイの山頂駅まで下山しなければならないので、眠くなる前に下山開始。

さっきまでの強風が嘘みたいにポカポカ陽気♬ 振り返ると独標から西穂高岳本峰までの稜線もクッキリ見えました。       山頂駅に着くと海外からの観光客でごった返してましたが、今日訪れた人達は北アルプスの素晴らしい景色が見れてラッキーなタイミングでしたね。

今回のツアーも快晴と最高の雪質に恵まれ、また今回は山荘のスタッフだけではなく他の登山者の方達にも恵まれたお陰さまで、ツアーを無事成功させる事が出来ました。

ご参加頂いたメンバーさんも、一つのパーティとして協力し合い、無事最後まで楽しく終える事が出来ました。

ありがとうございました。
IMG_0474 のコピー

寒かったけど、陽射しは着実に春に向ってますね(^^)

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