『遭難・救助』

4月30日、私達は7時過ぎに蝶ケ岳ヒュッテをあとに下山を開始し、順調に標高を下げ蝶沢を過ぎて二つ目、幅20mほどの沢筋。少し下りながらのトラバースで下方の木に何かが引っ掛かっているのを発見し、前方に居た人に『ザックを落としたの?』と声を掛けると、『妻が滑落したので下まで行きたいからピッケル貸して下さい』と。

目の前で滑落され動揺している軽アイゼンの旦那さんに、二重遭難に繋がりかねない危険な行為はさせられないので、先ず私のお客さん達を安全な場所で待機させ、レスキューの準備に。 “『遭難・救助』” の続きを読む